植物手帖
パキラ・ミルキーウェイの育て方 接ぎ木と実生苗の違いと管理法
はじめに

パキラ・ミルキーウェイはご存知でしょうか。
普通のパキラの葉っぱに白い斑が入っているとっても美しいパキラです。
流通量も少なく、かなり希少な植物ですがその美しい斑入りの葉っぱはインテリアとしてとても人気があります。
しかし、その希少性ゆえに、適切な育て方を知らないと大変なことに…
この記事では、パキラミルキーウェイの特徴と育て方についてご紹介します。
パキラ・ミルキーウェイの接木と実生苗とは

パキラ・ミルキーウェイを入手する際、接ぎ木苗と実生苗の2種類があることを知っておくことが重要です。
それぞれに特徴があり、育て方にも若干の違いがあります。
接ぎ木
流通しているミルキーウェイの多くは通常のパキラに接ぎ木されたものになります。
接ぎ木とはミルキーウェイの枝を通常のパキラの原木に移植したものになります。
実生苗と比べて、成長スピードが遅く、成長の限界点も移植した台木を見ることでざっくりわかってしまいます。(接ぎ木パキラ・ミルキーウェイは台木の2倍くらいの高さが成長の限界です。)
実生苗
種から発芽させて育てた植物をを実生(みしょう)といいます。
実生苗(みしょうなえ)のパキラ・ミルキーウェイは、さらに流通量が少なく金額も倍以上するものがほとんどです。
接ぎ木と比べて、成長スピードは早く、成長の限界点もないためすくすく元気に育ちやすいです。
パキラ・ミルキーウェイの育て方

パキラ・ミルキーウェイの接ぎ木と実生苗の違いはお話ししましたが、この違いで育て方も多少異なります。
まず、実生苗のパキラに関しては、通常のパキラとほぼ同じ育て方で問題ないですので下記の記事を参考に育ててあげてください!
次に接ぎ木のパキラ・ミルキーウェイを健康に育てるためのポイントを紹介します。
以下の4つのポイントを守ることが重要です。
水やり
パキラ・ミルキーウェイ、特に接木苗は過湿に弱いため、水やりには細心の注意が必要です。
- 乾燥気味に管理する
- 土の表面が乾いてから水やりを行う
- 夏場:2週間に1回程度、たっぷりと水やり
- 冬場:月に1回程度の水やりで十分
パキラ・ミルキーウェイは乾燥気味に地道にコツコツ育てることが重要です。
ただ、「早く大きくさせたい」という人もいますよね!
そんな方は1週間に一回たっぷりあげて、完全に乾いたらまたたっぷりあげるを繰り返すことで吸水力が増し、成長スピードが上がりやすくなります。
置き場所

適切な光環境を提供することが、美しい斑入り葉を維持するカギとなります。
- 直射日光が当たらない明るい室内
- レースカーテン越しの柔らかな日光が理想的
直射日光が当たってしまうと、葉緑素の少ない白い斑の部分が焼けこげてしまうので、注意が必要です。
また、10°以下の環境においたらアウトです。
10°以下の環境では葉がやられてしまうので、冬場は絶対に10°以上の室温を保つように心がけましょう。
肥料
適切な栄養補給は、健康な成長と美しい葉色の維持に不可欠です。
IB化成の肥料を1ヶ月に1回パラパラと2~3粒ほどあげれば問題ないです。
注意点としては、液体状の肥料は水分になってしますので、根腐れの危険がついてきます。できる限り粒状の肥料にしましょう。
植え替え
定期的な植え替えは、根の健康と植物全体の成長を促進します。
植え替えは真夏の暑くなる前の5月〜7月で行うことが望ましいです。
古い土は全て入れ替え、鉢は一回り大きいものを、植え替え後は日陰で落ち着かせる。
このポイントを注意すれば問題ないです!
パキラ・ミルキーウェイの葉を白くする方法

パキラ・ミルキーウェイの葉を白くする方法は光線の量、日光の量で変化します。
白い葉を増やしたい場合はレースカーテン越しの光をずっと当ててみてください。新芽がほとんど白くなります。
逆にミルキーウェイの緑色を増やしたい場合は、日陰で育てることで緑が増えます。
おわりに
パキラ・ミルキーウェイは、その美しい斑入りの葉で多くの植物愛好家を魅了する特別な品種です。
接ぎ木と実生苗の違いを理解し、適切な育て方を実践することで、健康で美しいパキラ・ミルキーウェイを楽しむことができます!
水やり、置き場所、肥料、植え替えの4つのポイントに注意を払い、特に水やりと温度管理には細心の注意を払いましょう。また、光の調整によって葉の白さをコントロールできることも覚えておくと良いです!
パキラ・ミルキーウェイは少し手間がかかりますが、その美しさは十分に努力に値します。この記事を参考に、あなただけのパキラ・ミルキーウェイを育ててみてください!
参考
https://andplants.jp/blogs/magazine/pachiraglabramilkyway#chapter-1